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ひつじ探偵団
 Glennkill

 
著者Leonie Swann
出版社皇冠
発売日2008年1月
価格(税込)1,785 円
(320)
裝訂平裝
ISBNコード978-4152087898
(4152087897)


 「万物の霊長」だの「食物連鎖の頂点」だのと自らを位置づけ、この世界を我が物顔で闊歩している私たち人類ではあるが、同じ人間どうしで戦争をして殺しあったり、あるいは自ら命を絶ってしまったりするのをいつまで経っても止められないことを考えると、「万物の霊長」であることと、生物という大きな集合の一員としての賢さとは、かならずしも分かちがたい関連性をもっているわけではなさそうだと言わなければなるまい。もちろん、その当事者たちにしてみれば、戦争をするのも自殺をするのもそれ相応の理由があり、それは彼らとっては深刻な問題なのかもしれないし、同じ人間である私たちもまた、ある程度そうした思考を理解することもできるのだが、そうした事情をまったく知らない――たとえば、地球以外の知的生命体が私たちのことを観察したときに、そんな私たち人間の行動がとてつもなく奇異で、理解しがたいもののように思われたとしても、もしかしたらさほど不思議なことではないのかもしれない。

 たとえば、私たちは言葉を使う。言葉は私たちがこれまで知らなかったもの、理解できなかった事柄に対して、名前を与え、自分たちに属するものとして取り込んでいくのに力を発揮する。私たちが自我をもっているのも、死を恐れるのも、「自我」や「死」の存在を言葉によって意識するようになったからに他ならない。それゆえに、言葉をもたない動植物たちが、生や死の概念について知らず、また自分を他の誰でもない、まぎれもない自分自身だと認識するすべももたない、と考えるのは至極妥当なことであるが、そうしたものの考えは、私たち人間の価値観を無自覚に他の動植物たちに押しつけているという意味で、やはり傲慢なものだとも言える。あるいは、私たちの周囲にいる生き物たちは、私たちには想像もできないような思考方法を有していて、やはり自分たちこそが中心にいるかのようなものの考え方をしているのかもしれないのだ。そして、私たちと同じように、人間たちのことを、理解しがたい愚かな生き物だとみなしているのかもしれない。


 是蘋果就一定有酸的,是人類就一定有壞蛋,
世上每個地方都有它的危險,
就像寧靜的山谷牧場上也會有命案。
偏偏沒靈魂的人類什麼線索都聞不出來!
想破案,還是得靠羊偵探!


  『怎麼會這樣呢?』昨天他還好好的,怎麼今天就死了?!而且他絕對不是病死的,因為沒有一種病是身上插著一把鐵鍬!

  綿羊們全都聚集在乾草倉旁邊,議論紛紛。因為他們的主人──牧羊人喬治突然死了。但是,沒有一隻羊曾聽見慘叫聲,更別說是看見兇手了,這實在是太詭異了!

  所有羊兒都絞盡腦汁地努力回想,兇手會是那些行徑詭異、總是在半夜來找喬治的神秘陌生人嗎?還是身上彌漫著一股死亡氣息的肉販?或是那個穿著一身黑的高個子『上帝』?甚至這根本是妻子與情婦爭風吃醋的情殺案?……

  喬治雖然不懂什麼才是真正『吃草的藝術』,但好歹生前待他們也算不薄,於是群羊決定,由全世界最聰明的羊──瑪波小姐(沒錯,正是與謀殺天后阿嘉莎.克莉絲蒂筆下的名偵探同名)領軍:『找出兇手!伸張正義!咩~~』

  才華洋溢的作者萊奧妮.史汪在這本讓全世界文壇驚艷的暢銷處女作中,透過綿羊的視角直指人類世界的荒謬,並巧妙地將文學史上的經典角色嵌入書中。而當我們跟隨著『綿羊偵探團』獨特的羊式邏輯與思考方式,從羊毛般糾結不清的線索中不斷挖『嚼』下去,群羊之間不為『羊』知的神秘過往以及隱藏在山谷小鎮中的複雜人性也一層一層地逐漸浮現,終而揭開了令人心碎的真相!全書充滿著令人莞爾的諷喻,但這不是一個搞笑的動物故事,也不只是一本新奇有趣的犯罪小說,而是一部意涵深刻豐富、讀後餘味無窮的人性寓言,不僅出『羊』意表,更加發人深省!


相關網站 
     『ひつじ探偵団』- 早川書房

     博客來書籍館 - 綿羊偵探團


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